THE SENTRY:REBORN


セントリーはマーベル・コミックのスーパーヒーロー。power of one million exploding suns、つまり爆発する太陽100万個分のパワーを持つ男というどうにもこうにも無茶なお話だが、まあそういう人だから仕方ない。
超スピードで空を飛び、鋼鉄のような肉体を持ち、さらに怪力と爆発的な戦闘能力を誇るという、ひとことで言えばマーベル版スーパーマンですな。腹にデカデカとSの字が書いてあるし。ところがこの人はちょっとメンタル面に問題があった。スーパーヒーローといったらそれに対するスーパー悪役が欠かせないけれども、セントリー最大の敵はヴォイドといって、これがセントリー自身の心の暗黒面そのものだと。凄いマッチポンプだ。いろいろあってセントリーはヴォイドを封印することに成功、厳重に蓋をした地下室に閉じ込めたものの、己の暗黒面はいつその黒い首をもたげてくるか分からないと怯える日々が続くのだ。
というわけでマーベル・ユニバースにおいて何となく腫れ物に触るような扱いを受けるセントリーだが、そんなややこしいヒーローの詳しい話はまたいずれ。今日はこのセントリーのマブダチを紹介したい。
セントリー(本名ロバート・レイノルズ)はその能力があまりにも強大であるがために、何となく周囲のスーパーヒーローたちとは距離を置いている。ましてや普通の人々(自分の女房も含む)とは当然馴染めないし、というわけでどうにも孤独なのだ。しかし自分の力を制御できず、何かあればすぐ暴走して周りから疎んじられるヒーローはセントリー1人ではない。ということで彼が超人ハルクと友情を育むのは当然の成り行きなのだった。
ちょっと頼みごとがあるというので、ふだん洞窟に隠れ住んでいるハルクを訪ねるセントリー(この洞窟に住んでいるという時点でもう泣かせる)。これを迎えるハルクの喜びようがちょっと尋常でない。

ハルクといえばこう何というか、ちょっと頭のほうが簡単な感じの作りになっているので難しいこととかは喋れない感じなのだが、まあセントリーがやってくるとこれをゴールデン・マンと呼んでキャッキャと小躍りするのだ。実に愛らしい。でハルクは「ワンワンどこ、ワンワン」と聞く。セントリーが連れているワン公のことがまた超好きなのである。というかワンワン(woof-woof)はねえだろう。超人ハルクが。もうアカン。

でまあちょっと頼まれてくれないかと言われるわけだが、ハルクとしたら友達は遊びに来るわワン公も一緒だわで目がキラキラしている。何を言われようが黙って従うシフトである。というわけで実際ちょっと難しいことをお願いされているにもかかわらずハルクは即答するのだ。「いいよ」

しかし実にいい顔をしている。いいよってお前、そんな簡単な話じゃないんだから、もうちょっと真面目に考えてくれるか。とさらにいろいろ説明を受け、多少なりとも真面目に考えてみるハルク。そして返事はこうだ。「いいよ」

何かこう久しぶりに心洗われる思いでした。こんな男になりたいものだ。しかしまあこの友情物語が、いずれ思わぬ展開を迎えるのであった。という話はまた後日!

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