LOGAN

地獄の黙示録』の話を続ける前に、フト思い出したことがあったので書いておこう。
先日ウルヴァリンの話をした時、このご長寿ミュータントを主役にして激動の昭和史みたいなネタが何本でもやれるじゃあないの、と適当なことを書いたけれども、マーベル・コミックスから最近出ていたウルヴァリン主演のミニシリーズ『ローガン』(全3回)。ウルヴァリンがまだローガンとだけ呼ばれていた頃を描いたこれが、本当にそういうお話だった。

舞台は第2次大戦の末期、日本のどこか。
ビルマ戦線で日本軍の捕虜となったローガンは収容所で目を覚ました。同房の米兵と2人で看守を何人かブッ殺し、さっそく脱走。夕闇にまぎれて山の中を逃げていたところ、白い着物を着た女と出会う。ジャップなんて皆殺しだぜと猛り狂う連れをライフルで脅して追い払い、ローガンはアツコと名乗るこの女の家に匿われることになった。
ウルヴァリンといったら後に日本人と結婚するほどの親日家だが(そのワイフはフグ毒を盛られてすぐ死んだ)、ここでもすでに流暢な日本語を操り、とりあえず飯を食わせてもらうことに成功した。するとアツコが着物を脱ぎ始める。おっとそんなことはしなくていいんだぜ、お前さんはもう俺に十分よくしてくれたんだから、と静止すると女は「はい……ですから今度は私によくしていただきたいのです」なんて言う。何だこの話は。ポカーンとする俺を尻目に2人は絡み合う。「俺は……俺は天国にいるんじゃねえか」ローガンも一体何を言ってるんだという感じだが、女はささやく。「いえ……天国ではありません」それならここはどこなんだ。そう問うローガンに女は答えた。



第1話はここで終了。続きが異常に気になるところだが、ボンヤリしていたら第2巻を買い逃した。マジかよ!