探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!(1982)

現在3時15分、そして俺の手許には30万超の領収証が。いまからこれを精算すべきかそれとも寝るべきか。寝よう!

そんなことはこちらに置くとして、何がかっこいいと言って82年の映画『探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!』のテーマ曲だろう。リチャード・T・へフロン監督、脚本ラリー・コーエン(『空の大怪獣Q』でおなじみ)という作品だが、しかしリチャード・T・へフロンと聞くたびにフライパンのような名前の監督だなあといつも思う。まあそれはいい。なんとなく場末感が漂う映画だったなあというぐらいのボンヤリした記憶しかないが、なぜかといえば俺がいつもオープニングだけ5回ぐらい繰り返し見てビデオを止めていたからだ。ビル・コンティ作曲のテーマはそれほどに超かっこよかったのだった。オープニングを丸ごとアレして、この超かっこよさを皆さんと分かち合いたいのだが残念ながらDVDは未発売、どこかにLDがあったはずだが再生環境は既にない。ということでかつてLDからアレしたものを置いておきます。

音声のみ

実に大人っぽい。しかしこの情報量の多さはどういうことだろう。景気のいいラッパとやたら忙しいピアノ。そして俺は何しろストリングスに弱いのです。サックスのパートが終わってテーマに戻る、その時にストリングスがタラリラリラリラと迫りながら帰ってくるあたりで発射しそうになるのだ。ビル・コンティは不世出の天才だなあ。こんなに超かっこいいというのにサントラもDVDも出てないとはいったいどういうことなのか。ということでいずれどうにかして映画のオープニングを丸ごとアレします。アレされたくなかったらすぐにDVDを出せ!

cruising for burgers

ちょっと困るとすぐに動画を貼っ付けてお茶を濁すのだった。
しかし何が最強だって80年代中ごろまでのUAロゴだ!

どんなしょうもない映画でもこのロゴが頭についているとなぜかお腹が痛くなるという。最初の重低音、ぽつりぽつりと聞こえてくるピアノを経て、最後のファンファーレと来る。思わず発射しそうになるのだ。

shove it right in

エディ・マーフィの漫談を収めた"delirious"、邦題『エディ・マーフィのライブ!ライブ!ライブ!』(82) というけれども、もう26年も前の作品だ。この中でエディが「子供の頃、お風呂の中で肛門にGIジョーを入れた」という話をしていた。
肛門にGIジョー。ずいぶん昔にその話を聞いた時は大爆笑してそれきりだったが、ゆうべこれをフト思い出し、ひとつの疑問に行き当たった。
GIジョーといったらハズブロの、3.5インチぐらいのフィギュアシリーズだ。約9センチ弱、手ごろなサイズで全部集めたくなる感じの。

俺は昨日まで、エディが尻に突っ込んだのはこのシリーズだと思っていた。これならまあ肛門に入らないことはない。そう思ったからこそあまり深く考えもしなかった。
しかし冷静になってみれば辻褄が合わない。GIジョーはもともと12インチの着せ替え人形シリーズだ。発売開始は1964年。それが1982年、3.5インチのコレクション・シリーズに仕切り直された。エディ・マーフィ21歳の時のことだ。彼が子供の頃、GIジョーといえばバービーと同じサイズだった。そして俺は気付いた。つまりエディは子供の頃、約30センチの人形を尻に突っ込んでいたと。やはり凄い男だと、改めてそう思わざるを得なかった。




"delirious"はエディがサタデー・ナイト・ライブで人気爆発、いよいよハリウッドに殴りこみという頃のステージを完全収録。エディ22歳。物真似(マイケル・ジャクソン、JB、スティービー・ワンダー、Mr.Tほか)、逆人種差別、セックス、うんこ、ちんこ、オナラ、変な家族の話など、この時点で殆ど完成されていた持ちネタを爆発的な勢いで繰り出してくる。後のエディ全盛期に公開されたスタンダップ映画『RAW』(88)もあるが、スピードとパワー、テンションの高さなど、どれをとっても"delirious"のほうが勝る。1度は見られたし。

LOGAN(つづき)

地獄の黙示録』はさらに放っておいてアメコミの話を続けます。そして『地獄の黙示録』の話は永遠に再開されず、さらにアメコミの話も途中で放り出し、そのまま更新が途絶えるという最悪の結末を迎えるのであった。

さて先週お話しした『ローガン』。
太平洋戦争末期の日本で目を覚ましたのちのウルヴァリンことローガン、ちょっといい仲になった日本人女にここはどこだと問えば広島です、と答えが返ってきた。窓の外には朝焼けが広がっている。というところで次回に続きやがった。
終戦直前の広島、そして朝。次回の展開を考えると胸騒ぎがする。しかし問題は俺がその第2巻を買い逃し、広島上空で新型爆弾が炸裂したその時ローガンがいったいどうなったのかが結局分からずじまいということだ。そして俺の手許には『ローガン』第3巻があるのだが、これを読んじゃおうかどうしようか苦悶する日々が続いている。

そういえば『ロード・オブ・ザ・リング』第3部を見に行った時のこと。ついにこのシリーズも完結か……と感慨にふけりながら、しかしどうも話が飛んでいるような気がする。というか明らかに知らない人が出てきているよ。誰これ。そして俺は『ロード・オブ・ザ・リング』第2部を見ていなかったことに気がついた。まあでも小学生の頃『指輪物語』を読んだからな、ちょっとばかし間が抜けても粗筋は、えー思い出せなかった。ということで感慨もヘッタクレもなく、しかしすでに映画が始まって1時間ほど経過していたのでいまさら立ち上がることもできず、だが同時に物凄い勢いでトイレに行きたくなり、結局残り2時間うんこを我慢しながら何がどうなったのかよく分からない映画を見るという地獄のような状況に追い込まれた。それでも最後のほうにはちょっと涙がこぼれたが、あれは映画に感動したのか腹が痛くて泣いたのか、今となってはもう誰にも分からない。

それはそれとして『ローガン』だが、どうやら8月ごろ全3巻をまとめた合本が出るらしい。アメコミというのはだいたいペラッとした月刊誌なんですが、まあしばらくすると単行本にまとまるのです。ていうか大して長い話でもないんだから、最初からまとめて売れよ!

せっかくだからこの合本で全部読んでからレビューしよう。そうしよう。問題はそれまでこの日記が続いているかどうかだ!