グレート・ムタVSグレート・ニタ(1999)

晩夏の神宮にとどろいた、湿ったオナラのような音 1999年8月28日。新日本プロレス、初の神宮球場興行。「GINGU CLIMAX BATTLE OF LAST SUMMER」と、タイトルも格好いい。だが野暮を承知で言えば神宮のつづりは「JINGU」だし、さらに「BATTLE OF LAST SUMMER…

エイリアン4(1997)

1997年の『エイリアン4』を、シリーズ最高傑作だという声はここ15年で2回ほどしか聞いたことがない。公開当時は微妙な反応が大多数を占めた『3』でさえ「単純にダメな映画というより、いろいろあって残念なことになってしまった作品」という評価がほぼ定着し…

ターミネーター : ニュー・フェイト (2019)

ご無沙汰しております。ご無沙汰している間に新しい『ターミネーター』が公開されてしまいました。4年前にもここでシリーズ第5作『ターミネーター : 新起動』について、飲み屋の酔っ払いみたいな様子でアレコレ書いたものです。せっかくなので今回もシリーズ…

シュワルツェネッガー主義

ご無沙汰しております。ご無沙汰している間に何をしていたかといいますと本を書いておりました。というのは若干嘘で、たしかに本を書きもしましたが、それ以外の時間の大半は昼寝したり夜寝したりしておりました。朝寝もしました。あとはその合間合間にビー…

Montana

ご無沙汰しております。ご無沙汰している間に流行りのツイッターなるものをダラッと見てますと、俺の好きなフランク・ザッパに関するこういう話がときどき回ってきてですね。 何だかアーティストの名言というやつですね。愛だ平和だというメッセージを音楽に…

Imaginary Diseases

ご無沙汰しております。ご無沙汰している間には花粉症でさんざんハナを垂らしたりしておりました。今日はメンテナンスのつもりでこれを書いております。ので、そんなに書くことはないのですが、そういえば先日ふと思い立って『吾輩は猫である』なんかボンヤ…

Maggie (2015)

ご無沙汰しております。と書くのも白々しいほどの連続更新、いったい俺の身に何が起こったのでしょうか。このさいはっきり言いますが単なる現実逃避です。さて、先日家に帰ったら米アマゾンからブルーレイが届いておりました。普段は何が届いたところでフー…

原民喜 『夏の花』 (1947)

ご無沙汰しております。というほどご無沙汰でもないのは実に珍しいことですね。わはは!ともあれボンヤリしていたらもう8月です。毎年この時期は、というか特にこの時期じゃなくても原民喜の『夏の花』という短い小説をたびたび読み返します。原民喜は1905年…

Drafted Again

ご無沙汰しております。ご無沙汰していた間に何をしていたかというと、主にスヌーピーの兄さん、スパイクのことを考えておりました。 わざわざ説明するまでもないかと思いますが、スパイク兄さんはカリフォルニア州ニードルスに独居しております。ニードルス…

Jones Crusher

ご無沙汰しております。といいつつ2日も連続で書くのはなぜかというと、えー正直な話現実逃避です。そんなわけでもうちょっと、英語版『子連れ狼』のいいところを紹介しておきましょう。 『虎落笛』と並んでシリーズ前半の白眉といえる(まあ『子連れ狼』は…

Apostrophe(')

ご無沙汰しております。 ご無沙汰している間にまた『子連れ狼』をひたすら読み返す周期がやってまいりました。その流れで若山先生が熱唱するこんな歌も毎朝毎晩聴いてですね。どうしてこんなに『子連れ狼』に惹かれるのか話せば長いのでまたの機会に譲ります…

『マン・オブ・スティール』批判への批判に答える

ご無沙汰しております。ご無沙汰している間にこちらでこういう記事を書かしていただいてですね。モヤモヤ超大作「マン・オブ・スティール」のスーパーマンが煮え切らない件するとこういう指摘をいただきました。てらさわホークの『マン・オブ・スティール』…

拘禁服エアロビクス

ご無沙汰しております。最近はツイッターなるものでしょうもないことを思いつきでパラパラ書いてですね。毎回ちょっと立ちションしてスッキリしたような様子でおりましたが、まあしかしあちらにはあまり長いことも書けませんので今日はこちらに俺のふと思っ…

Pick Me, I'm Clean

ご無沙汰しております。と思って前回の日付を見たら去年の11月でした。1年放置は辛うじて免れた!自分を褒めてあげたい!それはともかくイベントのお知らせです!さんざん放置してやっと帰ってきたと思ったらイベント告知という現金さは相変わらず!卍卍卍卍…

Advance Romance

ご無沙汰しております。ご無沙汰ついでに告知ですよ! 告知といっても受胎告知とかガン告知とかそういうことではない。しかしまあ告知、と聞くとすわ受胎か、あるいはガンかと思ってしまうんですね。ここ15年ぐらい。これは貧乏、というコールを聞けば「子だ…

Think It Over (Some)/Think It Over (Some More)

ご無沙汰しております。ご無沙汰しているうちに夏になりました。ボンヤリしているようでまあいろいろ思うところはあるのですが、それを敢えてここに書かない俺の奥ゆかしさ。あるいは怠惰。そういえば最寄駅の階段に寝泊まりしている婆さん(または爺さん)…

room service

ご無沙汰しております。 ご無沙汰している間は精力的に原稿を書いたり尻をかいたりしていましたよ! ということで今年そして来年にかけてドーンとやってくるアメコミ映画についてビシビシ原稿を書いた映画秘宝7月号は今月21日(土)発売です。ビシビシ読んでね…

アンディ

10年前(10年前か……)同時多発テロが起こった時、こんな状況で俺にできることはいったい何だと2秒ぐらい考えた結果、とりあえずアマゾン(.com)でDVDやビデオを大量発注した。結果、多少なりとも俺がアメリカを買い支えたのだと自負している。それがまったくの…

RDNZL

ご無沙汰しております。ご無沙汰しているうちに大変な事態になってしまいました。 俺も首都圏に住んでおりますが、いろいろあってやっとの思いで仕事場に辿り着いたらドアを開けた瞬間(というかドアもなかなか開かなかったですが)思わずフ、フヒ〜という声…

クカモンガ

ご無沙汰しております。今日はちょっと20年ほど昔のことを思い出して書いてみようと思ってですね。特に理由はない! 20年前といったら『ダイ・ハード2』なんかが全国公開されていた頃。ということは同じレニー・ハーリン監督、アンドリュー・ダイス・クレイ…

フロレンティン・ポーゲン

明けましておめでとうございます。 また半年ほどここを放置したわけですが、今年は頑張ります!何かを!誰かが!それにしても正月の終わりが早すぎる……。三が日終了イコール正月終了とはどういうことか。30日まで仕事して3日まで休み、って実質4日しか正月休…

THE SENTRY:REBORN (その3)

ご無沙汰しております。ご無沙汰ついでに、やりっ放しで(しかも途中で関係ない話を始めて悦に入るという最悪なパターンで)放置していたお話を続けたいと思います。 マーベル・コミックのスーパーヒーロー、セントリー。爆発する太陽100万個分のパワーを持…

ハート・ロッカー(2009)

というわけで『ハート・ロッカー』、輸入DVDが届いたのでオッ!本邦公開前の映画が!とか言って放っておいたら絶賛公開中となり、そしてアカデミー賞にも輝いてしまった。普段からブラック・レインがどうした超人ハルクがどうしたとかそんなことばっかり書い…

sleeping in a jar

いやしかし、ここへ来てまさかの連続更新という展開に自分でも驚いております。こんなペースで更新していたら年内に死ぬかもしれない!丹下段平がリングサイドで「ばか野郎 立つんじゃねえ〜」と怒鳴っているような状況ですが。 その流れで話をすると、丹下…

apostrophe'

「折に触れて物真似したくなる映画」の代表格として『ブラック・レイン』の話をしたけれども、その後(トイレとかで)よくよく考えてみれば、意外とこの類の映画を定義づけるのは難しいのだった。 ここでは何か無性に映画の一場面を再現したくなるということ…

ブラック・レイン(1989)

まあ大した出来でもないんだが年に何回か見てしまう映画というのがあって、『ブラック・レイン』はその筆頭ですけれども。松田優作の生命を賭した熱演!というあたりが喧伝されがちな本作ですが、まあ何かそういうシリアスな物の見方も当然ある。あるんだが…

disco boy

ご無沙汰しております。と挨拶するのも憚られるこの放置ぶりですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 何とかまだ生きております。まだ生きていると言えば、『あしたのジョー』終盤で倒れても倒れても起き上がってくる矢吹丈に対して、ホセ・メンドーサが「…

anyway the wind blows

ご無沙汰しております。 ご無沙汰ついでに告知でございます。来る7/23(木)、東雲会VOL.21 飛び出す!東雲会 センター・オブ・ジ・アースで皆殺し大作戦!というイベントに呼んでいただきました。実に2年ぶりということで私も気合いが入りまして、これは皆さ…

ゴムのシャツ

ご無沙汰しております。 フト気がつけば最後に更新してから3か月が経過しておりました。気持ちの上ではほんの2週間ぐらいのつもりでいたらこの体たらくで、と書くだけ書いて、気持ちの上では○○のつもりでいたら、というのは結構便利な言葉だなあ。と思う次第…

絶望のクソッタレ

今月号の映画秘宝、特集は「史上最強のザ・ローリング・ストーンズ大特集!!」。いいねえ。ストーンズのかかる映画がドバッと網羅されておりますが、まあ改めて一覧を見ると乱暴な映画ばかりだなあ。 でこの特集を読んでいたら、かつてコメディアンのデニス・…