Imaginary Diseases

ご無沙汰しております。ご無沙汰している間には花粉症でさんざんハナを垂らしたりしておりました。今日はメンテナンスのつもりでこれを書いております。ので、そんなに書くことはないのですが、そういえば先日ふと思い立って『吾輩は猫である』なんかボンヤリ読み返しておりましたら

呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする

という一文があって、何だか知りませんが非常にグッときましたですね。みんなやって来てさんざん酒盛りをやった後、お客さんは帰ってしまって何とも寂し〜い感じになってですね。猫ちゃんが何かもう死ぬしかないなあみたいな気分になって、しょうがないので台所かどこか行って宴会の残りのビールを飲んでみたらすっかりいい気持ちになってですな。千鳥足で歩いていたら水甕にはまって死んでしまうという。最後は「ありがたやありがたや」とか言うんですけど、ありがたやじゃねえよバカ!というですね。どうも漱石はときどきグッとくるフレーズを繰り出してきますね。「可哀想たぁ惚れたってことよ」みたいな台詞もあった気がしますね、何だったか忘れましたけど。アレもよかったですね。ともあれ「呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする」というね。俺も今後はますます呑気に見えていきたい。そして心の底で悲しい音をさせていきたいと思いますがどうでしょうか。